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北東パスの旅'24冬#7「会津若松→東京」

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午前5時半の会津若松駅から旅が始まる。

 

只見線[普通]小出|会津若松0608→小出

ここから只見線に乗り新潟方面を目指す。おととし10月に豪雨災害から11年ぶりに全線復旧果たしたことでも話題となった。この度念願叶って、復旧区間は初の乗車である。

只見川を何度も渡りながら山中を進む只見線は、四季折々の車窓が楽しめることから「世界一ロマンチックな鉄道」とも評される。

 

この路線は全線にわたって単線なので、途中で何度か列車交換のための停車時間がある。会津宮下駅では多くの乗客が降りてリフレッシュしていた。

 

国鉄時代のカラーをまとった単行の気動車もチャーミングである。

 

列車は再び動き出し、まるで水墨画のような白銀の只見川と共に走る。

 

続いて会津川口駅でも10分ほど停車時間がある。

 

短い停車時間だったが朝食を買うことができた。例によってずんだ餅と、にんにくみそおにぎりを買った。どちらも地元食材を使用した素朴な味わいで、只見線の旅がより印象深いものになった。

 

只見川の途中にはダムもあり、ちょうど放水中の姿を見ることもできた。

 

只見駅を過ぎると、ますます雪深く険しい環境になっていく。

 

会津若松から合計4時間半ほどかけて新潟県小出駅に到着した。

 

上越線[普通]長岡|小出1112→越後川口

小出から上越線越後川口へ。

 

飯山線[普通]戸狩野沢温泉越後川口1311→戸狩野沢温泉

そこからは飯山線で長野方面へ移動していく。

 

こちらの飯山線信濃川に沿って走るローカル線である。只見線ほどの知名度はないが、実際は負けず劣らずの絶景路線といえる。

 

飯山線[普通]長野|戸狩野沢温泉1540→長野

戸狩野沢温泉で乗り換えて引き続き長野方面へ行く。

 

最終日の日が暮れていく。

 

篠ノ井線[普通]大月|長野1713→大月

長野で篠ノ井線に乗り換えて大月へ、その後は中央特快で東京に戻った。

 

おわり

北東パスの旅'24冬#6「山形→会津若松」

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山形の朝。今日も寒そうである。

仙山線[普通]仙台|山形0712→面白山高原

この日は奥羽線東北線磐越西線経由で会津若松を目指す。したがって移動距離はさほど長くない。そこでいくつか寄り道ながら目指すことにした。

まずは仙山線で宮城との県境付近まで移動する。

 

列車は身体で感じられるほどの急勾配を上がっていく。気が付けば一気に山深い場所を走っている。

 

30分ほどで面白山高原駅に着いた。この駅は仙山線における山形県内最後の駅で、次の奥新川から宮城県である。

 

先ほどの列車が、この日、面白山高原に止まる最初の列車である。他に降りた客はいなかったので、この美しい秘境駅を存分に味わいたいと思う。

 

駅の外に出るため階段を上がってみる。全く除雪がされていないうえ先人の足跡もなく、恐怖である。

 

ホームからは遠くに川が見える。

 

このような駅にも立派な待合室があるのが、さすがはJR東日本といったところである。

 

仙山線[普通]山形|面白山高原0811→山形

下りの始発列車で山形に戻る。噂以上の素晴らしい駅だった。

 

奥羽本線[普通]米沢|山形0934→米沢

さて、山形からは奥羽本線を南下し米沢へ移動する。

 

それにしても久々の晴天が気持ちいい。

 

米坂線[普通]今泉|米沢1029→今泉

米沢に着いた。ここでも一度脇道に入り、米坂線で今泉まで行ってみることにした。

 

30分ほどで今泉に到着。現在米坂線は災害の影響で今泉~坂町間が不通となっており、この駅で折り返している。

 

米坂線[普通]米沢|今泉1130→米沢

そのまま米沢に折り返す。どういうわけか大量の外国人観光客が乗っていた。

 

奥羽本線[普通]福島|米沢1308→福島

米沢駅前のスーパーで食料を仕入れて、再び奥羽本線に復帰する。

 

そんな奥羽線の車内で昼食をとる。デザートはずんだ餅にした。なおこの置賜地方では「じんだん餅」と呼ぶのが一般的だそうで、店頭でもその名前で売られている。

 

列車は険しい板谷峠を懸命に越える。

 

東北本線[普通]郡山|福島1439→郡山

福島から東北本線に入り、さらに郡山まで南下していく。久しぶりに混雑した列車に乗った気がする。

 

磐越西線[快速あいづ3号]会津若松|郡山1615→会津若松

郡山から磐越西線で西へ。この列車の終点が、本日の目的地である会津若松である。今朝の面白山高原の積雪で靴下が濡れ、寒さで身体が冷えてきてしまった。

 

冬なので日が落ちるのも早い。

 

この日の宿は駅すぐに「駅前フジグランドホテル」にした。宿泊客は隣接する温泉施設も利用でき、私も大きな温泉で体温を回復することができた。

 

つづく

北東パスの旅'24冬#5「大館→山形」

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花輪線[普通]盛岡|大館→盛岡

大館は雪が舞う寒い朝であった。まずは花輪線に乗って盛岡を目指す。

大館発車時点では乗客は少なかったが、徐々に学生が増えていく。

 

この列車は始発なので、どの駅も雪の中に眠っている。列車はそんな静寂の雰囲気の中を走る。

 

日も出てきた。花輪線は決して有名な路線ではないが、それゆえに本来のローカル線らしい雰囲気を味わえる。

 

東北本線[普通]一ノ関|盛岡0951→仙北町

盛岡から東北本線に入り、岩手県を南下していく。時間に余裕があるため、途中下車しながら移動していくことにする。

 

木造駅舎が残る仙北町駅で下車してみた。付近にスーパーマーケットがあるようなので食料を調達した。

 

東北本線[普通]北上|仙北町1023→花巻空港

後続の列車で次なる駅へ向かう。

 

この花巻空港駅は、駅名に空港とつく駅としては渋すぎる趣である。

 

東北本線[普通]盛岡|花巻空港1111→石鳥谷

反対に下り列車でもうひと駅行ってみようと思う。

 

1つ戻った石鳥谷駅も木造駅舎が残っている。東北本線らしい歴史ある雰囲気の駅を楽しむことができた。

 

東北本線[普通]一ノ関|石鳥谷1131→北上

下り列車で北上へ。

 

北上線[普通]横手|北上→横手

北上からは再びローカル線の脇道にはいる。秋田方面へ向かう北上線に乗る。車両前面に付着した雪の量からも、過酷な走行環境がうかがえる。

 

しばらく市街地を走るとすぐに山の中に入る。氷に閉ざされた湖や、一面の白銀の世界に胸が震える。

 

美しい車窓に酒も進む。

 

奥羽本線[普通]新庄|横手1502→新庄

再び秋田県に入った。久々の奥羽本線でさらに南下していく。

 

新庄駅には、なんと本物の雪だるまが飾られていた。

 

奥羽本線[普通]山形|新庄1722→山形

ここから先は新幹線の車両も走る珍しい区間である。軌間も1435mmとなっている。

 

山形駅に着いた。この日は駅直結の山形駅西口ワシントンホテルに泊まることにしていた。

 

高層階にあり夜景がきれいなホテルである。

 

山形駅を発着する列車も見ることができる。銀色のE3系つばさがやって来てアツい夜となった。

 

つづく

北東パスの旅'24冬#4「弘前→大館」

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この日の弘前は、朝から吹雪であった。

 

弘南鉄道弘南線[普通]黒石|弘前0810→館田

ここまで使用した北東パスとは別に弘南鉄道の一日乗車券を購入し、同鉄道の魅力的な駅をめぐっていきたいと思う。

 

ここではかつての東急電鉄7000系が活躍しており、東京出身の私としては懐かしい感覚を覚える。

 

1駅目は館田駅で下車。雪に打たれる古い駅舎がどこか哀愁を帯びている。

 

弘南鉄道弘南線[普通]弘前|館田0857→弘前東高前

上り列車で弘前方面へ戻る。弘南鉄道は全線に渡り単線なので、行ったり来たりすることで効率的に訪問できるのである。

 

2駅目は弘前東高前駅で下車。設備は古いが立派な駅舎を有している。

 

弘南鉄道弘南線[普通]黒石|弘前東高前0952→田舎館

下り列車で次なる駅へ。

 

3駅目は田舎館駅である。いかにも中小私鉄という感じの、小柄でレトロな駅舎である。

 

しかしながら内装はアーティストによる装飾が実施されており、非常に個性的な駅でもある。

 

弘南鉄道弘南線[普通]弘前|田舎館1045→柏農高校前

上り列車で戻っていく。雪が止んで日差しが出てきた。

 

4駅目は柏農高校前駅。周囲を田んぼに囲まれた小さな無人駅であるが、地元高校生などにより待合室などが赤く塗られているのが特徴である。

 

弘南鉄道弘南線[普通]黒石|柏農高校前1045→黒石

次の下り列車で終点の黒石へ向かう。

 

この到着を以て弘南線は全線制覇である。

駅構内にはラッセル車電気機関車が留置されている。非常に古いタイプだが、いまも現役で稼働中とのことである。一度は動いている姿を拝んでみたいものである。

 

終点ということもあってか、駅舎もそれなりにリニューアルされて綺麗に使われている。

 

弘南鉄道弘南線[普通]弘前|黒石1140→弘前

終点まで来たというわけで、ここからは一気に弘前へ戻る。

弘前駅から20分ほど歩き中央弘前駅へ移動した。この駅舎も古くて趣がある。こうした味のあるターミナル駅も減ってきたように思う。

 

ホームも川のほとりにあり風情がある。

 

弘南鉄道大鰐線[普通]大鰐|中央弘前1330→千年

ここから出ているのは弘南鉄道のもうひとつの路線である大鰐線である。午後からはこの大鰐線の駅をめぐっていくことにする。

 

1駅目は千年駅。「ちとせ」と読む。質素な構造だがここも古い駅舎が残っている。

 

弘南鉄道大鰐線[普通]中央弘前|千年→中央弘前

こちらも単線なので行ったり来たりして多くの駅を訪問していきたいと思う。

 

2駅目は弘高下駅。さきほどの千年駅と似たデザインだが、こちらはやや無骨な印象を受ける。

 

弘南鉄道大鰐線[普通]大鰐|弘高下1432→石川

昔ながらの水飲み場も残っている。凍結しているのか、もう使えないのかは不明だが、水は出なかった。

 

3駅目は石川駅である。こちらも先の2駅と非常に似ているが、トイレ付きの待合室が併設されており、すこしだけ豪華な仕様である。

 

かなりストレートな注意喚起も印象的である。

 

弘南鉄道大鰐線[普通]中央弘前|石川1540→津軽大沢

ホームの屋根は非常に古そうなものが残っている。

 

続いてやってきた4駅目は津軽大沢駅。ぎりぎり踏ん張っている駅名標がなんとも愛おしい。

 

こちらはこれまでの3駅とは異なり、典型的な木造駅舎という雰囲気である。車両基地も併設され大鰐線の拠点となっており、日中はここで列車交換も行っている。したがって次の列車は、上りも下りも1時間後である。

 

それはもったいないというわけで隣の駅まで歩くことにした。

弘前らしいりんご畑が一面に広がるが、1月なのでさすがに実はない。

 

と思いきや、1本だけ実が残っている木を見つけた。

 

15分ほど歩き義塾高校前駅に着いた。駅周辺はただ、りんご畑が広がり静かな空気が漂う。

 

弘南鉄道大鰐線[普通]大鰐|義塾高校前1650→大鰐

弘前の厳しい寒さが一段と深まってきた。このまま終点の大鰐駅に向かった。

大鰐駅のホームは名物のこけしをモチーフにした照明があり、この小さな駅を温かい光で包んでいる。

 

奥羽本線[普通]弘前大鰐温泉1719→石川

さて、ここからは久しぶりにJRでの移動となる。この日はさらに南の大館に宿を取っていたが、上り列車まで時間が空くので下り列車に乗ってみた。

 

隣の石川駅で下車。大鰐線にも同名の駅が存在するが両駅はやや離れており、どちらかといえば義塾高校前駅の方が近い。

 

奥羽本線[普通]秋田|石川1745→大館

すっかり暗闇のホームに2両編成の秋田行きが入線してくる。このまま宿のある大館へ向かう。

 

ちなみにこの日の宿は快活CLUBである。この大館店は何かの居ぬき物件なのか、内部が華やかな造りだった。

 

つづく