高宮の日本のどこかにいるブログ

個人的なぶらり途中下車の旅。

秩父の旅(4)「浦山口、秩父、武州日野、武州中川、大麻生」

初回

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前回

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秩父鉄道秩父本線|[各停]三峰口|皆野(1158)→浦山口

駅に戻り、移動を再開する。

 

影森駅御花畑駅などは以前訪問済みのため、裏山口駅まで移動し下車。

 

この駅は、小高い丘の上にあり独特な雰囲気がある、

 

坂道を下りると、不動名水という湧水がある。少し飲んでみたが、クセがなくすっきりとした美味しい水だった。水量も多く、タンクで汲みに来る人もいるという。

 

秩父鉄道秩父本線|[各停]羽生|浦山口(1239)→秩父

次の三峰口駅も訪問済みのため、羽生行の列車で一度秩父へ。

 

秩父駅で下車。西武秩父駅は何度か利用経験があるが、この駅は初めて降りた。

 

秩父鉄道にしては珍しい近代的な駅ビルを備えた、巨大ターミナルになっている。

 

秩父鉄道秩父本線|[各停]三峰口|秩父(1305)→武州日野

再び三峰方面へ移動し、降り残した駅を訪問する。

 

武州日野駅で下車。

 

森の中にある小さな駅である。

 

非常に静かな無人駅。駅舎も古くて味がある。

 

秩父鉄道秩父本線|[各停]羽生|武州日野(1354)→武州中川

再び移動を再開する。

 

武州中川駅で下車。

 

この駅も非常に静かでいい雰囲気が漂う。三峰側は、こういう魅力ある駅が多いが、本数が少ないのがネックである。

 

木造の美しいホーム屋根も印象的である。

 

駅を満喫していると、遠くから汽笛が聴こえてきて、蒸気機関車が来た。通過列車のため、時刻表には載っていなかったのだ。ここでは、割といい写真が撮れたのではないかと思う。

秩父鉄道秩父本線|[各停]三峰口|武州中川(1432)→武州日野

再び三峰方面へ移動する。

 

秩父鉄道秩父本線|[各停]羽生|武州日野(1436)→大麻

しかし、思いのほか遅い時間になっていたため、羽生方面へ移動することにした。降り残した駅があるが、寄居から三峰口の間は、いつか再訪問する機会があると思われる。

 

1時間以上乗車し、大麻生駅で下車。埼玉県の大きさを実感する。

 

この駅舎も古い。工場と荒川の土手に囲まれており、周辺には人の気配が少ない。

 

線路沿いに歩き、工場の脇にある第4種踏切を渡り土手に上がってみたが、特に何もなかった。

 

駅に戻ると、遠くから汽笛の音が聴こえた。またしても蒸気機関車がやって来た。思いのほか撮影チャンスが多く、旅に彩を加えてくれた。

 

つづく

秩父の旅(3)「上長瀞、和銅黒谷、皆野」

初回

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前回

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秩父鉄道秩父本線|[各停]長瀞親鼻(1011)→上長瀞

すぐに長瀞行きが来たので、これに乗ることにした。

 

1駅戻って上長瀞駅で下車。

 

非常に風格ある立派な駅舎。かつては多くの観光客でにぎわっており、国鉄東武鉄道からの直通列車も走っていたそう。駅前には広い駐車場も完備されている。しかし今は無人化され、寂しい雰囲気が漂う。

 

古レールを利用した整然としたホーム屋根も美しい。

 

この駅にも古い水飲み場が残されているが、このときは使用中止になっていた。

 

反対ホームには木造の待合室もある。淡い緑色に塗られており、他の駅とは違う印象である。

 

次の列車まで時間が空くようなので、駅周辺を探索することにした。

 

古墳があるということなので歩いていたが、この大堺1号墳は袋地のような場所に位置しており、見学が困難だった。あきらめて帰ろうとすると、地元の方が土地へ入ることを許してくださり、幸運にも間近で見学することができた。住宅地にあるにもかかわらず、綺麗な形の墳丘が保たれているのが分かる。

 

秩父鉄道秩父本線|[各停]三峰口|上長瀞(1049)→和銅黒谷

三峰口行きの列車で、移動を再開する。

和銅黒谷駅で下車。日本の元号を用いた駅名は多数存在するが、和銅がつくのは当駅だけと思われる。

 

ここは和同開珎に用いられた銅の産出地ということで、和同開珎を模したモニュメントが置かれている。

 

この駅にも古い木造駅舎が残っている。この駅舎は綺麗に整備されているが、観光客は多くないので、ゆっくり楽しめる。次の列車まで時間があるようなので、周辺を散策してみることにした。

 

看板を発見し、この内田家住宅を目指すことにした。

 

児童公園内に、その文化財はある。なんとこの児童公園も、和銅の名がついている。

 

ブルーシートを被ったこの建物が、内田家住宅である。17世紀末の建築と言われており、曲がりくねった木が壁に組み込まれているのが特徴だという。

現在はやや荒廃気味であるのが残念だが、これもまた趣深い。

 

秩父鉄道秩父本線|[各停]羽生|和銅黒谷(1126)→皆野

駅に戻り、移動を再開する。

皆野駅で下車。

 

ここもまた古い木造駅舎だが、有人駅で利用客も多く、活気がある。

しばらくすると蒸気機関車が来るということなので、線路沿いで撮影してみることにした。

 

時間が迫っていたため、近くの踏切で撮影。間近で見ると、その迫力に圧倒される。まるで巨大な生き物のように思え、最近の電車にはない魅力がある。

 

 

つづく

秩父の旅(2)「永田、樋口、波久礼、親鼻」

初回

 

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秩父鉄道秩父本線|[各停]三峰口|小前田(0821)→永田

引き続き駅を巡ることにする。

永田駅で下車。

 

古い駅舎が残されている。しかし以前の写真を見ると、もう少し大規模だったようである。さらに今年から駅員のいない無人駅となったとのこと。

この駅では朝顔形小便器も現役。無人化後も綺麗に保たれるのだろうか。

 

秩父鉄道秩父本線|[各停]三峰口|永田(0833)→樋口

列車が来た。引き続き三峰口行きに乗る。

 

樋口駅で下車。

 

駅舎はホームと一体になっている。通行量の多い道路が並走しているが、駅は静かな雰囲気。次の列車まで時間があるようなので、駅周辺を探索してみることにした。

 

まずは道路を渡り、山側へ。遠くでウグイスが鳴いている。

 

2分ほど山を登ると、寛保洪水位磨崖標という史跡がある。

 

画像中央部分にご注目。よく見ると「水」という字が彫られているのがわかる。

これは寛保2年(1742年)の洪水の際に、地元の有志が彫ったもので、ここまで水が上がってきたことを示しているという。以前の荒川はその名の通り、荒ぶる川だったことがよくわかる。

 

山を下り踏切を渡り、今度はさらに川のほうへ下りてみる。

 

この辺は非常に険しい地形になっており、川に近づくことは容易ではない。

 

荒川へ流れる小川が、線路をくぐる際に暗渠になっている。レンガ造りのアーチが美しい。

 

その小川は、土嚢で護岸されているが、水生植物が生い茂っている。やはり自然はたくましい。

 

駅に戻ってきた。

 

秩父鉄道秩父本線|[各停]羽生|樋口(0920)→波久礼

ちょうど列車が来たので、これで次の駅へ向かうことにした。

1駅進んで波久礼駅で下車。

 

山あいにある静かな駅。木造のホーム屋根も美しい。

 

木の質感が感じられる駅舎。秩父鉄道線は、首都圏にありながらこうした駅舎が数多く残っており、貴重な存在だ。

駅前から橋が見えたので、荒川を見に行った。長瀞周辺とは異なり、観光客もいない。

 

秩父鉄道秩父本線|[各停]三峰口|樋口(0940)→親鼻

三峰口行きで再び移動する。徐々に三峰口に近づいてきた。

 

登山客らと共に親鼻駅で下車。

 

この駅舎は他の駅とは趣が異なり、欧風なデザインになっている。

 

天気予報が外れ、曇り空になってしまった。

 

 

つづく

秩父の旅(1)「池袋→寄居、武川、小前田」

2022年6月18日。埼玉県の秩父地方を旅してきたので、その模様を記しておく。

 

東武東上線|[準急]小川町|池袋(0530)→小川町

池袋から東武東上線を乗り継ぎ北上する。朝早い時間のため、急行ではなく準急が来た。1時間20分ほどの長い乗車となった。途中の森林公園で停車時間があったが、トイレ休憩だろうか。

東武東上線|[普通]寄居|小川町(0651)→寄居

小川町で寄居行きに乗り換え。この区間では、4両編成のワンマンカーが走っている。

 

寄居駅に到着。土曜の朝7時から、カメラをぶら下げて駅前を徘徊していたら、交番の警官に挨拶された。

駅の窓口で、秩父鉄道の一日乗車券を購入した。

 

この駅では、秩父鉄道東武鉄道、そしてJRの3社が、それぞれ別のホームを使っている。なかでも秩父鉄道のホームは、古い設備がそのまま残されている印象である。

今や貴重になった水飲み場もある。タイル張りのレトロなデザインになっている。

 

秩父鉄道線|[急行秩父路2号]熊谷|寄居(0736)→武川

熊谷行きの急行が来たのでこれに乗ることにした。秩父鉄道の急行では、乗車券のほかに急行料金が掛かるが、現在はこれが無料となるキャンペーンが実施されている。この終了時期は未定ということなので、個人的には、そのまま急行料金が廃止されるのではないかと思う。

 

10分ほど揺られ武川駅で下車。

 

駅には電気機関車が止められていた。

 

この駅は旧武川村に所在していたため、この駅名が付けられたということである。なお、現在武川村深谷市の一部となってしまった。周辺を探しても、武川の名残を見つけることは出来なかった。駅だけは、この地名を大切にしてほしいと思った。

 

古そうな運賃表が、何度も改修されながら使われている。この駅は、まだ高輪ゲートウェイ駅の開業を知らないようである。

 

秩父鉄道線|[各停]影森|武川(0802)→小前田

影森行きに乗り、この駅に別れを告げた。

 

小前田という駅で下車。私がどうしたというのか。

 

ヘンテコな駅名だが、格好いい木造駅舎が残っている。改札口までかかる巨大な屋根も印象的である。

 

待合室には沢山の掲示物がある。秩父「電鉄」という表記は、他では見られなかったが、以前はそう自称していたのだろうか。

 

ホーム上の待合室。軒の装飾も素敵である。あえて文句をつけるなら、窓周りがアルミサッシに交換されているのが残念か。

 

つづく