前回
四条大宮駅まで歩いて、京福嵐山線、いわゆる「嵐電」に乗ります。観光シーズンの混雑時間帯は2両編成で走っていますが、まだこの日は1両編成でのんびりとした雰囲気。巨大観光都市である京都のど真ん中にありながら、どこか懐かしい雰囲気のローカル電車です。
電車というよりは、どちらかというとバスに近いようなイメージ。終点以外の駅で降りるときはブザーを鳴らして、運転席の後ろで運賃を精算します。東京でいうと都電荒川線とかそういう感じに近い。(都電は前払いですが。)
道路上を走行する併用軌道の区間もあり、交通フェチには堪らない(?)路線です。
交通フェチっていう単語って既に使われているのかなと不安に思いグーグルで検索したら、エッチなサイトがたくさん出てしまいました。まだ全然使われていないようです。
終点の嵐山駅に到着。どこまで乗っても運賃は220円均一なので、終点まで乗るとお得感があります。古い駅とか昔ながらの電停とか見どころが沢山あって、単なる移動手段というよりは嵐電自体が観光スポットになりうると感じました。
嵐山駅は綺麗に装飾されていて、観光客の気分を盛り上げてくれる演出がされています。このように嵐山の竹林をイメージした内装や、プラットホームには京友禅を光で照らした「キモノ・フォレスト」というものが沢山ありました。あとは足湯もあります。
と、いうわけで、私も王道の「竹林の小径」へ来てみました。ここは駅から歩いて5分ほどの場所にあり、清水寺と比べるとかなり親切です。
竹がたくさん。こういう場所だとタケノコを探して採りたくなるのが男というものですが、時期的にタケノコは生えてるはずがないですね。
神秘的な光景です。以前来たときは夏の昼間で晴れていて、すごい混雑であまり楽しむことができなかったのですが、今回はかなり楽しむことができました。むしろ雨が降っていた方が雰囲気あるような。不思議な空気の良い場所です。
小径を抜け、嵐山公園に沿って歩いていきます。途中で周恩来の記念詩碑がありました。かつての田中角栄首相と日中共同声明に調印したことでも知られる人物です。
更に歩き続けていくと、今度は桂川が見えてきます。京都では鴨川と同じくらい知名度が高い川かなと思うのですが、いかがでしょうか。
というのも、あの有名な「渡月橋」が架かっているのが、桂川です。四季折々で美しい風景を見せてくれるというイメージの渡月橋ですが、正直冬は雪でも降ってないと微妙かな~って思います。そんな冬の渡月橋をお届けしています。
そんな感じで一周して嵐山駅に戻ってきました。コンパクトに名所が凝縮されていて、観光地としてとても完成度の高い街だと感じました。嵐山。
清水寺に対して、こちらは自然のものと調和した美しいものが印象的でした。
ということで。嵐電でまた戻ります。紫色の雅やかな雰囲気の電車です。
大宮から河原町へ。ジャッキー号。かわいい。
京都河原町駅の案内。微妙に古い感じの書体でたまらないです。
祇園四条まで歩いて京阪電車に乗り換え。京阪にしては珍しい青い車体の車両でしたが、すごく乗り心地が良くて驚きました。座席がすごく身体にフィットする感じでよかったです。車内も黒ベースでまとめられてて落ち着きある雰囲気でした。これは京都にふさわしい良い電車ですね。
終点の出町柳駅に到着。ここで今日のお昼とします。
徒歩3分ほどの至近距離にある「らぁ麺 今出川」さん。ラーメン激戦区の京都において、地元の方に愛されている穴場とのことです。
名物だと書いてあった「今出川ブラック」を注文しました。京都老舗のたまり醤油をベースとした漆黒のラーメン…厨二心をくすぐります(そうか?)
味は見た目の割にはあっさりしていて、食べやすいです。それでいてダシにもこだわっているようで、奥深い香りが鼻から抜けていきます。これは絶品。
つづく