東京では春を感じられるようになってきましたが、この時期にあえて東北・北海道方面を旅してきました。今回からはその様子を書いていこうと思います。
2020年3月8日から14日にかけて、6泊7日となりました。
まず初めに、今回使用する切符を紹介します。タイトルにもあります「北海道&東日本パス」という切符を利用しました。詳しいことはJRのホームページなどをご覧いただければと思いますが、簡単にここで説明しておきますと、7日間連続でJR北海道とJR東日本、その他の第三セクターなどが乗り放題になる切符です。
2020年3月8日【1日目】(上野→函館)
旅の始まりは上野駅。やはり北への旅は上野駅からでないと始められないですよね。
初日のこの日はとにかく移動です。在来線を乗り継ぎ、北海道の函館を目指します。超ハードスケジュールとなりますが、北海道で楽しむための我慢の一日です。
ほとんどが移動しかしていませんので、良くも悪くも事件が起きなかった1日でした。しかしながら、参考にしてくださる方がいらっしゃれば…と考え、ある程度詳しく書いていくつもりです。もし私が間違ったことを書いていましたら教えて頂けると大変助かります。
というわけで、ひたすら在来線乗り継ぎで北へ進みます。今回は宇都宮や福島、仙台、盛岡などを経由していく東北本線に乗ります。北へ向かうには最もメジャーなルートです。いや、それは飛行機か新幹線かな……。
栃木県は宇都宮駅に到着。ブログで書くと一瞬ですが、実際はおよそ106kmを1時間40分かけて走っています。この時点でもかなり移動した感じがしますが、まだまだ序章です。
宇都宮を境にして、少しローカルな趣の列車になっていきます。地元の方が何人か乗っているだけです。東海道を西へ向かうと、静岡、名古屋、京都と長く都会が続く感じですが、東北はのんびりとしています。ちなみに、この列車からドアが完全に押ボタン式になります。
関東最後の拠点である黒磯駅から、いよいよ東北方面へ脱出します。少し進むと東北地方は福島県。東北本線の中でなぜかここだけ急に青色の列車が走るこの区間は、先ほどの列車よりもさらに空いていて、ボックスシートを独り占めです。これこそローカル列車乗り継ぎ旅の醍醐味です。
険しい山の中を走っているので景色はすごく良いのですが、一応、東北の大動脈ということで、設備はしっかりしている印象です。あと貨物列車と頻繁にすれ違うので振動に毎回驚きます。
かつては「白河の関」として名を馳せていたこの辺りは、在来線乗り継ぎで行くと今でも難所です。本数が少なく乗り換えも多いため、時刻表をよく確認しておく必要があります。
郡山に到着。乗り換えかと思ったら、新白河から乗って来たこの列車がそのまま福島行きとなるようです。それなら最初から「福島行き」として走ればいいのに……と思うのですが、何か事情があるのでしょうか。とはいえ20分くらいの停車時間があったので、外に出てリフレッシュすることができました。
車内には一風変わった中づり広告がありました。東北の秘湯めぐりとかもいつかやってみたいものです。こうして列車の中に閉じ込められていると、本当に温泉に入りたくなってきます。
福島県の中心地、福島駅に到着しました。が、今日の目的地函館はまだまだ先なので、のんびりする暇もなく乗り換えです。ここから先は旅開始後初めての快速列車です。ちまちま全ての駅に止まるのも悪くはないですが、こういう長い行程だと駅を通過するのも気持ちいいです。
東北一の大都会、仙台に到着。かなり人が多く混雑しています。あまり東京と大差ない雰囲気です。
ここで東北本線の乗り継ぎ時間が1時間近くあるので、寄り道して仙石線のあおば通駅まで行ってみます。広瀬川~流れる岸辺~……の雰囲気を感じに。
階段を上がってあおば通りへ。曇ってるし、冬なので街路樹の葉がないので、思っていたの景色とは違いました。残念……。ちょうど七夕くらいの時期に訪れるのが良いのかもしれません。要リベンジです。
戻ります。ここの仙石線の発車メロディが、非常に壮大なアレンジの青葉城恋唄で面白かったです。気になる人は調べてみてください(笑)
仙台から北上を再開します。それにしても、都市の規模の割に、鉄道が不便な感じがありますね。
車窓からは日本三景のひとつにも数えられる「松島」界隈が少しだけ、一瞬だけ見えます。瞬き禁止で注目です。降りてのんびりと見に行きたいものですが、また今度です……。行くことが出来たら牡蛎も食べたいです。牡蛎大好きなので。
小牛田駅からいよいよ宮城脱出、岩手県は一ノ関駅まで行く列車に乗ります。この列車は、これまでの列車より少し年季の入った感じの車両でしたが、座席ヒーターが暑すぎて汗をかくほどだったのが印象的でした。
2両編成のワンマン列車、乗客はだんだん減っていき、最終的にただひとり汗をかく男……。
そういうわけで一ノ関駅に到着。ここは岩手県です。遠くに来た感じですが、ゴールが函館だと思うと気が遠くなります。
先ほどの駅名標の画像では触れられなかったのですが、謎のピカチュウ激推し駅です。なぜなのか調べてみると、東北の復興支援の一環として一ノ関から気仙沼でポケモンコラボを行っているようです。これはポケモン好きの子ども大喜びですね。大人も(?)
少し時間があったので駅の外に出てきました。ここから程近くのところには"源義経最期の地"ともいわれている平泉もあり、列車や路線バスで向かうことができます。
しかしながら、「義経、実は生存していた説」も存在します。この旅の中でも(だいぶ後になりますが)岩手よりかなり北に行った場所で、義経に関する伝説を発見することとなるのでした。
つづく
2020年4月4日:一部表現を訂正
2020年12月13日:一部表現を修正