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2020年3月9日【2日目】(函館→札幌)
2日目は函館からスタート。3月の北海道なのでまだまだ寒いですが、想像していたよりはマシです。
お世話になったホテルを再度宣伝。A-GATE HOTELさんです。
前回、ホテルの場所を"函館駅から徒歩10分"と紹介しましたが、実は目の前に市電の電停があり、これに乗れば徒歩1分です。ということで、1日乗車券を購入して市電から街を眺めてみます。私もかつて路面電車が走る街に住んでいたことがあり、旅先でも走っているのを見ると何となく乗りたくなってしまいます。
終点の谷地頭まで乗ってきました。ここからは市の中心部へ向かう人もいて、ある程度乗客があるようです。
もしかしたら以前もどこかで紹介したかもしれませんが、私の個人的なフェチとして、「路面電車の終点」がすごく好きです。一般的な電車の終点と比べて急激に終わる、その粗末な感じが好きです。谷地頭電停は思ったよりしっかりしていて、私の追い求めているものとは少し違う趣ですが、電停の周辺は静かで落ち着いていて、素敵な場所でした。
乗って来た電車がそのまま折り返すようなので、私もこれに乗って戻ることにします。
十字街電停で乗り換えて、もう一つの終点、函館どつく前を目指すことにしました。緑色の小さな路面電車で、少し前まで都電で走っていた車両と似ていて懐かしい気持ちになりました。
函館どつく前電停に到着。ここは良い終点です。しっかりとした車止めもなく突然に線路が終わります。なぜかこの雰囲気が好きなんですよね。路面電車の終点。あまり人に理解されたことがないので、もし分かるって人がいたら教えてください。
こちらも乗ってきた列車が折り返すようなので、そのまま戻ります。谷地頭電停と比較しても狭くて、屋根が片方しかなくて、大変趣深いです。こういう路面電車の終点が好きです。
そしてに十字街電停に戻ってきました。
電停のすぐ目の前には、北海道開拓を目指したものの志半ばで暗殺された坂本龍馬の像が建てられています。桂浜の坂本龍馬像は少し駅から遠いので、こちらの方がお手軽な龍馬です。
今度は十字街とは反対側の湯川方面へ行ってみます。きのこ型の操車塔とレトロなデザインの市電。渋いです。
車内も当時そのままといった昭和レトロな感じ。床が板張りになっていて、オイルの匂いが充満しています。新型の電車にはない温かい雰囲気です。最高です。
湯の川電停に到着。ここもどつく前ほどではありませんが、素っ気なくていい終点です。
終点は全て周り終えたので、この後は適当にぶらぶらします。とりあえず乗って来たレトロ市電で戻ることに。この電車本当に良いです。おへそライトが良い味出してます。
何となく降りてみた駒場車庫電停。古い架線柱が今でも頑張っていました。
車庫ですから当然路面電車たちが休んでいます。広告が貼られている車両が多いので、先ほどの素朴なデザインの車両に乗ることができたのは、ラッキーだったのかもしれません。
この辺の併用軌道には石畳が敷かれています。最近はアスファルトで覆われた軌道が多いですが、路面電車と言えば昔ながらの石畳ですよね。すごく絵になります。
さて、函館市の中心部へ戻ります。路面電車は本数が多くて路線も分かりやすいので、気軽に乗り降りできるのもメリットです。
車窓から気になる建物が見えたので末広町電停で下車しました。あの緑色の建物。函館のパンフレット等でも見たことがあるような・・・。
こちらは相馬株式会社の社屋となっている建物。1913年(大正2年)に建てられました。ペパーミントの配色とハイカラなデザインが素敵です。異国情緒かおる函館の街の象徴的な建物でもあります。
また近くには擬洋風建築群というものもありました。日本最初の貿易港のひとつとして開港した函館は、こうした西欧の影響を強く受けた建物がたくさんあります。開港は江戸時代にまでさかのぼりますが、今にも通じるお洒落なデザインです。
洋風建築と坂道、奥には函館山。「ザ・函館」といった雰囲気です。歴史が深い街ですので、見れば見るほど発見があります。
そろそろお腹がすいてきたので、ホテルがあったエリアへ戻って朝ごはんとします。また「こくほ号」です。こればっかり乗ってるような…。
朝食は色々迷った結果マクドナルドになりました。いやでも、ソーセージマフィンって言われたら食べたくなりませんか?
なります。
朝食を終えていい感じの時間になったので、函館駅へ向かおうかな…とも思ったのですが、逆方向の路面電車がタイミングよく来たので記念に乗ってみます。電車にも様々なバリエーションがあって面白いです。
隣の新川町電停で下車。ここは終点ではないですが、狭くて汚れていて良い雰囲気です。でも本当に危険なくらい狭いです。私は大きいリュックを背負っていたのですが、危うく電車と接触するところでした。注意が必要です。
いい加減に駅に戻りました。函館、1日中いても全く飽きない街だと思うのですが、今回はここでお別れ…。明日の夜、再び戻ってきます。
つづく