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2020年3月12日【5日目】(秋田→長岡)
朝6時前に目が覚めました。旅館の中は全く物音がしないので、迷惑をかけないよう忍び足で朝の支度をしました。
白鳥荘さん、ありがとうございました。
さて、すっきり晴れたので本日も朝活をします。この日は駅に行く前に「千秋公園」として整備されている久保田城跡を訪れてみることにしました。
久保田城は江戸時代にこの地を治めていた佐竹氏の居城で、公園として整備された現在では桜の名所としても知られています。
講演の中心部を目指します。かなり急な斜面を登っていきます。秋田の街が一望できるので気持ちいいです。
こちらは久保田城の天守閣……ではなく、御隅櫓という建物です。復元されたものですが非常に立派です。実は久保田城には天守閣がなく、その理由は様々あるようですが、徳川幕府に遠慮したということも理由の1つと考えられているそうです。
昨夜の秋田駅前は危険な香りがしたので恐怖を覚えましたが、こうしてみると非常に美しい街です。やっぱり旅は早起きした方が得です。
こちらは表門。久保田城本丸の正門にもなっていた重要な門です。瓦葺の屋根が格好いいです。
そんなわけで、のんびり駅に向かって歩きます。犬の散歩をしている方などが数名いただけで、静かな朝です。
木製電柱も発見しました。市街地でも頑張る木製電柱。これからも末永く頑張って欲しいものです。
秋田駅。昨日は暗くてよく分からなかったのですが、凝ったデザインの駅舎でした。スタバも入っていて便利な駅でした。
さて、今日も移動を始めます。まずは男鹿半島を走る男鹿線に乗って、"なまはげ"に会いに行ってみようと思います。男鹿線には「男鹿なまはげライン」という愛称がついています。
ここは観光用ローカル線という雰囲気は薄く、地元の方が非常に多い路線でした。秋田方面行の列車は通勤・通学の乗客で混雑しているようでした。
こちらは通勤・通学とは逆向きなのでのんびりした雰囲気。遠くには戸賀湾が見えました。
男鹿駅に到着。
いかつい顔のなまはげがお出迎えしてくれました。
バス停にもなまはげ。なまはげシャトルというバスが走っているようです。
本物のナマハゲが現れることはありませんでした。日頃の行いが良いので。
4両もディーゼルカー繋がっていたので、帰りはボックスシートの車両に座りました。車内の設備が4両それぞれバラバラの不思議な列車でした。
やはりボックスシートの方が景色が見えていいですね。行きは気づかなかったのですが、ここも雪が積もっていました。
今日はいい天気です。この旅を始めてからここまで濃い青空は初めて見たかもしれません。
1時間ほど列車に揺られて秋田に戻ってきました。E6系「こまち」の模型が展示されていました。真っ赤な新幹線すごく格好いいです。
男鹿線の新型車両ACCUMの「卒業メモリアルトレイン」もいました。Twitterで募集した卒業メッセージを車内に掲載しているようです。どこまでも地域密着のローカル線です。
昨日まで乗って来た奥羽本線はこの先内陸へ進むのですが、私は羽越本線に乗り日本海側を進むことにします。
思っていた通りの良い景色です。海沿いの車窓は大好きです。
五能線で見たようなどん曇りの荒れている日本海は非常に風情があったのですが、晴れている日本海も美しいです。
2時間ほど乗って山形県の酒田駅に到着。ここでも乗り換え時間があるので、少し探検してみようと思います。
つづく