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2020年3月13日【6日目】(長岡→新潟)
この日は6時過ぎののんびりスタート。というのも、この日は新潟県内の歴史的な建築や匠の技を見学予定だったのですが、新型コロナウイルスの影響を考慮して中止としました。そのため今日は予定が特になく、気ままに移動していけたらと思います。
まずは信越本線で柏崎へ。新潟を目指すと言いながら、さっそく逆方向で申しわけないです。とくに事前情報を綿密に調べているわけではないので、行く先々での面白い発見に期待です。
柏崎駅からは越後線に乗り換え。越後線は、信越本線よりも海側を走るローカル線です。車両は懐かしいカボチャ電車。最近まで群馬方面でも活躍していて、私にとっては身近な列車でした。まさか新潟で再会できるとは思っていなかったので、すごく嬉しかったです。
車内もボックスシートの並ぶ懐かしい車内です。群馬で乗っていた当時と全く同じ"におい"がしました。微妙にほこりが混じっているようなあの独特なにおいが、色々な記憶を呼び起こします。
越後線はこののんびりした雰囲気が好きでよく利用するのですが、途中駅で降りた経験はありませんでした。今回は越後線を中心にその周辺の駅をめぐっていこうと思います。
吉田まで乗って、タイミングよく弥彦線の列車がいたので乗り換えます。緑色で2両編成の可愛らしいローカル列車。新潟は何度も来ていますが、この車両は初めて乗るかもしれません。
熊…………でしょうか?
謎のキャラクターがいました。不思議な列車です。
次の駅、西燕駅でさっそく降りてしまいました。
隣の吉田駅は規模が大きくて人も多い駅なのですが、1つ隣の西燕は静かな無人駅です。
飾り気のない古くて小さな駅舎です。失礼ながら観光に来るような場所ではないと思いますが、そうした駅こそ訪れていきたいです。
駅舎の竣工は昭和30年3月20日。ということは(訪れた日から)1週間後には65歳の誕生日となります。結構古い…。
新潟の特徴は何と言ってもこの赤茶色の道路。これは地下水をくみ上げて雪を溶かす装置によって付いた色で、雪国ならではのものです。
駅舎内もかなり年季が入っているようでした。長年、利用客を見守り続けている駅舎です。これからも大切に使われ続けてほしいです。
戻る列車が来たので乗ります。先ほどの"かぼちゃ電車"に対してサツマイモのような色の車両でした。2Pカラーでしょうか。
吉田駅に戻ってきました。ご覧の通りここは4方面に分かれる交通結節点となっいて、ここを拠点に無人駅めぐりをすることにしました。
サツマイモ電車の後ろについていたのはレモン牛乳のような色の電車。この新潟を走る「115系」と呼ばれるタイプの電車は全て色が違っているようで、どんな色が来るのかお楽しみ状態になっています。個人的にはやっぱり"かぼちゃ"が好きです。思い入れがあるので。
再び越後線で気になる駅を探します。今度は青色の爽やかなカラー。
岩室という駅で降りてみました。
駅舎です。こちらも質素で古い駅舎。こういう何でもないような駅もいいですよね。
こちらは少年40年竣工。西燕駅よりは10年新しいようです。それでも50年以上経っていますが。
駅舎内。昭和レトロなデザインのタイルの床です。
「押」のいかつい書体も素敵です。自動ドアなどは当然ありませんので、この重いドアを手でこじ開けて出る必要があります。
つづく