前回
2020年11月8日
朝6時前。大島到着のアナウンスが船内に流れると、乗客たちが一斉に並び始めました。予定通り岡田港に着くとのことで、一安心です。
貨物コンテナも同時に降ろされてゆきます。
すこし暖かく湿った空気という第一印象が残っています。東京都とはいえ、区部とは明らかに空気の味が違います。
たくさんのトンビたちも出迎えてくれました。
青い海と険しい高低差───。さっそく島らしい風景。
そんな伊豆大島は地学的にも非常に特殊な島で、ジオパークに認定されています。どのような景色を見ることができるのか、胸が高鳴ります。
その屋根がある通路を出て目の前にあるのが、JSオートレンタカーです。ここで車を借りました。利用する際には事前に予約をしておくのがおすすめです。
借りた自動車。ピンクの軽自動車で少し可愛すぎるかもしれませんね……笑
今日はこの車で「大島一周道路」を時計回りで一周してみることにしました。
2kmほど走って、まずはヨウゴシ岬展望台というところに着きました。高台から海を眺められる絶景スポットです。
でもまだ暗いですね。この展望台の駐車場では、野生のイタチ(たぶん)とも遭遇しました。残念ながら写真は撮れなかったです……。
さらに2kmほど移動して、旧道との分岐点まで来ました。ここから道をそれて旧道へ向かいます。
哀愁ただようバスの廃車体。すぐ後ろが崖っぷちなので心配になります。
引き続き旧道を行きます。明らかに大島一周道路とは異なった趣です。
なぜこんな場所まで来たかというと、この切通しを見るためです。木の根が張られた異様な見た目になっています。まるでく異世界への入口のように見えます。
せっかくなので入ってみます。
よく見ると岩にも苔などが生えています。
一番上まで上ってみました。
壊れかけの物置があるほかは、うっそうと植物が茂っているだけでした。ではなぜこの切通しが作られたのか? 調べてみると、かつてこの先に保育園が存在していたということです。
この道を園児たちが歩いていたのでしょうか。園児が歩くにはワイルドすぎる気もします。
反対に頂上から道路方面の眺め。
”この世”に降りてきました。それにしても、本当に面白い場所です。
つづく
参照資料