初回
前回
猿游号は雪深い道を進んでいきます。私のように雪に慣れていない人間がこの道を運転するのは、とても危険ですね。バスをお願いしてよかったです。
20分ほど走っていただき、バスを降りました。まずはその積雪量に圧倒されました。
想像以上の雪道を歩いていくことになりました。
1分ほど歩くと、見たことのある景色が広がってきます。
大内宿は、江戸時代には会津西街道の宿場町として栄え、現在でも当時の景観を残していることから、多くの観光客が訪れます。
2月の平日ということで、この日は閑散としていましたが、しばし散策することにしました。
火の見櫓もありました。細かい装飾が印象的な格好いいデザイン。
まずは街を一望できる展望台を目指します。展望台とはいえ、普通に小高い山を登ることになります。
道が踏み固められているので、転倒しないよう慎重に進みます。
険しい道中では、雪だるまが応援が力になりました。
展望台に到着。息をのむ美しい絶景です。
引きでも1枚。険しい道に挑んだ甲斐がありました。
さて、展望台を下りて、この茅葺屋根の歴史的な建物を見学することにしました。
叶屋というお店は、この日営業していた数少ないお店のひとつです。
お漬物とお茶を頂きながら、お店の方が色々な話をしてくださいました。
さらに建物の内部にも上がらせていただきました。屋内でも吐息が白くなるほど寒く、お店の方の苦労が感じられました。
お漬物をいくつか購入。これは家に持ち帰り少しずつ頂くことにします。
この後、以仁王が潜行したという伝説が残る高倉神社に行く予定でしたが、積雪がひどく断念しました(叶屋のお母さんにも、危険なのでやめた方がいいと言われていました。)
道を下り、バス乗り場へ移動します。このときは気温もかなり低く、すでに活動限界が近づいていました。
停留所で待っていると、猿游号が颯爽とやってきました。ワンボックスカーのバスが頼もしく見えてきます。
帰りは15分ほどで駅に到着。往路より5分ほど短いですが、ドライバーさんが飛ばしてくれたのでしょうか。
駅のすぐ横にある足湯で、足(と、ついで指先)を解凍することができました。助かりました。
こちらもアルカリ性なので、ヌルヌルしている気持ちいいお湯です。
温かい血が全身にめぐりはじめたところで、駅に移動。
湯野上温泉駅では、全国でも非常に珍しい茅葺屋根の駅舎を持っています。
駅の内部も温かみがあります。
ここから旅はエンディングです。1両編成のディーゼルカーに乗り、会津田島へ。
会津田島駅に到着。
駅併設のお店で、さとやま弁当を購入。すこし遅めのお昼ごはんです。
品数も豊富で目にも楽しいお弁当。何と言っても松茸ご飯は、松茸の香りが強く残っており、非常に美味しかったです。
さて、会津田島駅は、日本酒の自動販売機が設置されていることでも有名です。
列車内にも広告があり、気になっていたこのお酒を選択。
冷たくていい感じです。
この東武6173号車内にて、秘密の宴会を開催することにしました。
下今市まで2時間弱。楽しい旅路になりそうだ。
古い列車のボックスシートと、満点の雪景色。酒が進みますね。
野岩鉄道と東武鉄道の境界である新藤原駅では、停車時間がありました。
夢かうつつかわからぬ間にも、列車は走り続けていました。
おわり