本ブログ記事からは、2022年2月10日から15日かけて道東地域を旅した様子を記していく。
2022年2月10日(木)
旅の始まりは、成田国際空港。
時刻は午前6時30分。平日の早朝にも関わらず多くの人で賑わっている。
新千歳空港までは、格安航空会社Peachを利用することにした。成田国際空港は、日本最大の国際空港として知られているが、近年は格安航空会社の国内線も多く就航している。
この日の始発便に搭乗し、新千歳空港へ飛ぶ。
この便に使われる飛行機は、ターミナルから少し離れた位置で待機しているということで、搭乗口から連絡バスに乗り搭乗口へ向かうことになった。
少し手間はかかるものの、迫力ある機体を間近で見るという貴重な体験ができた。
沖止めと呼ばれるこの手法は、格安航空会社ではがよく使われているようである。
私には窓側の座席が割り当てられたが、主翼の直上で眺望は今一つだった。
窓に付着した雨粒を吹き飛ばし、一気に離陸した。
しばしの間、空の旅を楽しむ。
離陸から1時間30分ほどが経過し、北の大地の片鱗が見えてきた。
飛行機は徐々に高度を下げ、着陸態勢に入る。
無事、新千歳空港へ到着した。客室乗務員の機内放送によると、空港周辺の気温は氷点下14度とのことだった。
ここでは、ターミナルに直接アクセスすることができた。
外気が一段と冷たいのを感じた。足早に鉄道駅へ向かった。
まずは駅併設のみどりの窓口で「Peachひがし北海道フリーパス」を購入。翌日から5日間、道東エリアのJR線が乗り放題となる。このきっぷの最大の特徴は、特急列車の自由席にも乗れるということである。
この駅へは、JR千歳線の支線が伸びている。
札幌市周辺のJR路線では、2月6日に降った記録的な大雪の影響が続いており、この日も大幅な減便ダイヤが組まれていた。
冷える指先を温めながら、列車を待つ。
ようやく来たその列車に乗り込み、そのまますぐに札幌駅へ移動した。
駅に到着すると、列車のダイヤの乱れが想像以上に深刻であることが判明した。たとえば、札幌駅を発着する特急列車は、全く運転していないということだった。
そのためこの初日は、情報収集を行い、旅程を修正する日とすることにした。
まずは駅の窓口へ向かった。
窓口の職員からは以下の情報を得ることができた。
(1)翌2月11日にどの列車を運行するかは、全く未定であること。
(2)道東地区を走る根室本線などは、復旧する可能性が高いこと。
2日目は、すでに富良野に宿を取ってあったので、最終的にそこに到達できればそれでいいことを伝えた。
そこで、鉄路を利用して札幌から富良野へ移動する方法は、2つあるということだった。
1つ目は、千歳線と石勝線を利用して新得へ行き、新得から根室線代行バスに乗り継ぐという方法。本来の旅程はこの経路を採用している。ただし、石勝線には特急列車しか走っていない区間があり、翌日もこれが復旧しなければ、行き詰まることになる。
2つ目は、函館本線で滝川へ行き、根室本線に乗り継ぐという方法。これに加えて、滝川を越えて旭川で富良野線に乗り継ぐという迂回路もあり、安心感がある。
職員の方に助言を頂きながら組みなおした翌日の旅程はこうである。
翌朝、新得で代行バスの始発便に間に合う列車「とかち1・3号」「おおぞら1・3・5号」のうち、いずれか1本でも運転される場合は、それで新得まで行き、本来の旅程に復帰する。全て運休となった場合は、滝川を経由し富良野へ行く。
なおこの際、ご尽力を賜った札幌駅職員の方に、深く感謝したい。
つづく