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2022年2月11日(金)
この日は4時に起床し、すぐにJR北海道のウェブページを確認した。
それによると、札幌駅を8時51分に出る「おおぞら3号」は運転されるということだった。
それまではまだ時間に余裕があるが、目が覚めてしまったので駅に向かうことにした。
その道中、市電の軌道上を見慣れない電車が走ってきた。
これは除雪用の路面電車「ササラ電車」という。この電車は冬季の早朝には試運転を行っているとのことである。思いがけない幸運に恵まれた。
そのまま歩き、札幌駅に到着した。
この日も減便ダイヤが続いていたものの、おおぞら3号の発車時刻まで、様子を見ながら周辺の駅をめぐってみることにした。
まずは6時ちょうど発の旭川行きに乗車した。函館本線は旭川までは電化されているはずなので、電車が来るのかと思っていたが、ディーゼルカーが来た。
ボックスシートが並び、夜汽車の雰囲気がある車内。図らずも幸先良い旅のはじまりとなった。
しかし、あまり遠くへ行きすぎると時間内に戻れなくなる危険性があるため、3駅進んだ厚別駅で下車した。
ここまで乗ってきた列車は、太陽に向けて去っていった。
跨線橋を渡り、駅舎がある側のホームに移動する。
この駅は、札幌近郊としては珍しく、昭和の雰囲気が残る駅舎を持っている。
駅舎の反対側にも、かなりいい雰囲気の建物が立っている。
折り返して上り列車に乗車。
5駅進んで、札幌を通り越して琴似駅で下車。
こちらは近代的な駅舎が備わっている。
駅前を散策したいところだが、すぐに札幌方面の列車が来るようだったので、それに乗ることにした。
1駅戻り桑園駅で下車。
この駅も近代的な駅舎を持っているが、先ほどの琴似駅とは異なった意匠になっている。
このころには日が出てきた。
引き続き下り列車に乗る。そろそろ朝のラッシュ時間に突入し、大荷物を背負っての移動は周囲に迷惑をかけてしまうため、札幌駅に戻ることにした。
札幌駅に到着し、駅構内のストーブで暖を取りながら、特急おおぞら3号を待った。
この列車で新得まで行けば、本来の旅程に復帰することができる。
昨日はまだ運休していた列車だ。もしこの旅の開始が1日早ければ、この2日目は富良野へ向かうだけの味気ない日になっていたことだろう。復旧作業にあたった除雪作業員の方々に感謝したい。
つづく