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2022年2月15日
この日は、6時に起床した。
この最終日は、予備日として設定していた。夜の飛行機の時間までに新千歳に着いていればいいので、ホテルで今後の行動を検討した。
その結果、日没後に通りしてしまった石北本線に、改めて乗ってみることにした。
7時には駅に向かった。旭川駅は、北海道第2位の人口を有する旭川市の玄関口ということで、非常に大規模な駅舎を構えている。
ホームに上がると、ラッセル車が待機していた。既に雪が付着しているので、仕事を終えて車庫に戻るところだろうか。機能美を感じる無骨な車体に、朱色の塗装がよく似合っている。
ホームの外にも別の編成が留置されていて、そのラッセルの隣に「キハ」が入って来た。まさに北海道の鉄道を象徴するような1枚を撮影できた。
近代的な駅に、ミスマッチとも思えるレトロなディーゼルカーが入線した。このディーゼルカーに乗り、再び東へ向かう。
途中駅で学生を乗せながら、列車は上川を目指す。この学生たちが、石北本線の列車をさして「汽車」と呼んでいたのが、印象的だった。
上川までは1時間ほどの乗車となる。
上川駅に到着し、私も学生らと共に下車した。石北本線の普通列車は極めて乗り継ぎが悪く、ここから先は特急列車を待つことにした。
特急を待つ間、駅周辺を歩いてみることにした。
線路沿いを歩いていると、旭川方面行きの特急が来たので、撮影してみた。
網走駅や美幌駅は既に訪問済みなので、この特急で女満別駅まで行ってみることにした。
車内では、先ほど上川で購入した余市町産トマトチューハイを開けてみた。トマトの甘みが強く感じられ、とても飲みやい。
本場となる余市にも、いつか訪れてみたいと思った。しかし余市といえば、トマトよりもウイスキーの印象が強い。
朝からほろ酔い、いい気分。
気づけば女満別駅に到着していた。
駅には図書館が併設されている。特急停車駅というだけあり、力が入っている。
駅構内には、車掌車が止められていた。これらには装飾が施されており、以前は何らかの形で活用されていたようである。
よく見ると、この車掌車は思いのほか年代物だとわかった。
つづく