2022年5月21日から22日にかけて、JR東日本が発売している特別企画乗車券「週末パス」を利用し、信越地方を巡って来た。今回からはその模様を記しておく。
2022年5月21日(土)
朝の上野駅から旅が始まった。5月も下旬になり、早朝から日が出ているのがありがたい。この時間はまだ東京方面からの直通列車はなく、人も疎らである。まずは、高崎線と信越本線を乗り継ぎ、長野県入りを目指す。
ボックスシートに腰かけ、高崎まで2時間弱の乗車となる。赤羽や浦和では多くの乗客があり、座席は全て埋まってしまった。
終点の高崎で信越本線の普通列車に乗り換える。ここでの乗り換え時間は1分しかないため、息つく暇もない。
高崎から30分ほどで横川駅に到着した。新幹線の開通前は、この先も線路が続いていたが、今となってはここで一度途切れてしまっている。
釜めしでも有名な横川駅だが、早朝だったため営業していなかった。
今は終着駅となったこの駅。駅の外に出て、代行バスに乗り換える必要がある。
霧雨が降るなか、山の匂いが立ち込めていた。朝から列車に乗り続けていたため、この乗り継ぎもいい気分転換になった。
ここからはJRバス関東碓氷線に乗り換える。この路線では大型のバスが使用されているが、窓側の座席はほぼすべて埋まるほど盛況していた。なお、ここでは別途520円の運賃がかかるが、ICカードは使えない。
バスは急カーブが続く碓氷バイパスを行く。
軽井沢駅へは、時刻表上では8時44分に到着する予定であったが、バスは10分ほど早着した。
引き続きしなの鉄道線に乗り継ぎ、長野県内の適当な駅で降りてみることにした。
2駅進んで信濃追分という駅で下車。
静かないい雰囲気が漂う。
ホームの上には古い待合室と、生い茂る木々。
この駅からは雄大な浅間山が望めるとのことだが、この日は雲がかかってしまっていた。しかし、それもまた風情がある。
この駅は、無人化されているのにも関わらず、古い木造駅舎が残されている。木の質感が感じられ、旅情を誘ういい駅舎である。駅構内の掲示によると、この駅舎は大正時代の1923年に建てられたということである。
つづく