前回
上り列車が来たので、これに乗ることにした。信濃追分駅は、周辺にめぼしい施設があるわけではないが、旅情を感じられる駅だった。40分ほどの滞在時間も退屈することはなかった。
軽井沢駅は先ほど訪問したため、中間にある中軽井沢駅で下車した。
この駅は近代的な駅舎が整備されており、図書館や商業施設も併設されている。
ガラス張りの駅舎内からは、遠くに山々が見えるよう工夫が施されている。
ここまで乗ってきた列車が軽井沢から折り返してきたので、これに乗ることにした。案外空いていたので、これで一気に長野方面へ移動した。
さすがはかつての大幹線。長野までは複線電化されており、かなりスピードを出す。
戸倉駅で下車。車両基地も併設されており、売店なども併設されている。昭和の時代に建てられた駅舎が、今も大切に使われている。
数分後に上り列車が来たため、これに乗車。駅周辺には戸倉上山田温泉もあるため、駅と併せて再訪したい。
再び大幅に戻り、滋野駅で下車。
再び小雨が降り始めた小さなホームで、懐かしいかぼちゃ色の電車を見送った。周囲に人家なども見つからず、こちらも静かな駅である。
地方の駅としては珍しい地下通路を通り、駅の外に出てみる。
この駅も古い駅舎が残っている。しげのマツバタクシーというタクシー会社の本社が入っており、駅前にはいつもタクシーが待機しているようである。
駅前には小さな池があり、滝のような設備も付いている。カワニナのような巻貝を確認することができたが、この池は外部の自然と繋がっているのだろうか。
またここ滋野は、雷電為右衛門の出身地でもあるとのこと。市内には、雷電の生家を復元した施設もあるそうで、ここもぜひ再訪してみたいと思った。
再び下り列車に乗った。
続いて大屋駅で降りてみることにした。
この駅は、日本初の請願駅としても知られている。
駅の側には立派な木が立っている。古い駅舎からも木の質感が感じられる。その長い歴史を窺うことができる。
駅前の消防施設には、火の見櫓が残っている。
ホームには、古いホーロー製の駅名標も残されている。おそらく国鉄時代のものだと思われる。
つづく