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直江津と新井の間は区間列車が走っており、効率よく駅をめぐることができる。
列車の終点の新井駅で下車。
1日2本だが、当駅から新潟行きの特急も出ている。
駅前には商店街が広がり、遠くに山が見える。まだ朝早いため、営業しているお店は見当たらなかった。
線路の下を通る小さな用水路。
よく見ると、重厚なレンガ造りのアーチが架かっている。第三セクターに移管されても、大幹線としての風格が垣間見える。
駅に戻り、再び列車に乗る。ここまで乗ってきた列車が、そのまま直江津行きになった。
直江津駅に到着したが、すぐに折り返し列車があるのでそれに乗る。
この快速列車は、観光列車として使用されている貴重な車両「413系」が使用されている。私も日本海側の急行列車といえば、この塗装の印象が強い。
この快速としての運用は観光列車として設定されているわけではない。そのため、誰でも利用することができる。朝早い時間帯ということもあってか、観光客よりも学生の利用が圧倒的に多い。
春日山で多くの乗客が下車し、車内は静かな雰囲気が漂う。ボックスシートに腰かけ、1時間弱の汽車旅気分を味わう。
妙高高原駅で折り返す。
二本木駅で下車。
二本木駅は、スイッチバック式の駅として知られている。画像の列車は、前照灯が点灯しているが、実は後ろ向きに進んでいるのである。
大きくカーブしたホーム。
地下通路を通り、駅の外に出てみることにした。
階段を上がっても、温かみのある木造の屋根に守られている。
明治時代の1910年に建てられたというこの駅舎は、国の登録有形文化財に指定されている。
路線開業当時からの駅舎が残っている駅は、妙高はねうまラインの中では当駅だけだという。
古レールが利用されているホーム屋根も美しい。
貴重なランプ小屋も残されている。
ホーム上の待合室も年代物である。建物財産標によれば昭和10年の建築ということである。
上り列車が、ゆっくりと入線してきた。この列車で妙高高原へ戻る。
つづく