初回
引き続き駅を巡ることにする。
永田駅で下車。
古い駅舎が残されている。しかし以前の写真を見ると、もう少し大規模だったようである。さらに今年から駅員のいない無人駅となったとのこと。
この駅では朝顔形小便器も現役。無人化後も綺麗に保たれるのだろうか。
列車が来た。引き続き三峰口行きに乗る。
樋口駅で下車。
駅舎はホームと一体になっている。通行量の多い道路が並走しているが、駅は静かな雰囲気。次の列車まで時間があるようなので、駅周辺を探索してみることにした。
まずは道路を渡り、山側へ。遠くでウグイスが鳴いている。
2分ほど山を登ると、寛保洪水位磨崖標という史跡がある。
画像中央部分にご注目。よく見ると「水」という字が彫られているのがわかる。
これは寛保2年(1742年)の洪水の際に、地元の有志が彫ったもので、ここまで水が上がってきたことを示しているという。以前の荒川はその名の通り、荒ぶる川だったことがよくわかる。
山を下り踏切を渡り、今度はさらに川のほうへ下りてみる。
この辺は非常に険しい地形になっており、川に近づくことは容易ではない。
荒川へ流れる小川が、線路をくぐる際に暗渠になっている。レンガ造りのアーチが美しい。
その小川は、土嚢で護岸されているが、水生植物が生い茂っている。やはり自然はたくましい。
駅に戻ってきた。
ちょうど列車が来たので、これで次の駅へ向かうことにした。
1駅進んで波久礼駅で下車。
山あいにある静かな駅。木造のホーム屋根も美しい。
木の質感が感じられる駅舎。秩父鉄道線は、首都圏にありながらこうした駅舎が数多く残っており、貴重な存在だ。
駅前から橋が見えたので、荒川を見に行った。長瀞周辺とは異なり、観光客もいない。
三峰口行きで再び移動する。徐々に三峰口に近づいてきた。
登山客らと共に親鼻駅で下車。
この駅舎は他の駅とは趣が異なり、欧風なデザインになっている。
天気予報が外れ、曇り空になってしまった。
つづく