初回
前回
すぐに長瀞行きが来たので、これに乗ることにした。
1駅戻って上長瀞駅で下車。
非常に風格ある立派な駅舎。かつては多くの観光客でにぎわっており、国鉄や東武鉄道からの直通列車も走っていたそう。駅前には広い駐車場も完備されている。しかし今は無人化され、寂しい雰囲気が漂う。
古レールを利用した整然としたホーム屋根も美しい。
この駅にも古い水飲み場が残されているが、このときは使用中止になっていた。
反対ホームには木造の待合室もある。淡い緑色に塗られており、他の駅とは違う印象である。
次の列車まで時間が空くようなので、駅周辺を探索することにした。
古墳があるということなので歩いていたが、この大堺1号墳は袋地のような場所に位置しており、見学が困難だった。あきらめて帰ろうとすると、地元の方が土地へ入ることを許してくださり、幸運にも間近で見学することができた。住宅地にあるにもかかわらず、綺麗な形の墳丘が保たれているのが分かる。
三峰口行きの列車で、移動を再開する。
和銅黒谷駅で下車。日本の元号を用いた駅名は多数存在するが、和銅がつくのは当駅だけと思われる。
ここは和同開珎に用いられた銅の産出地ということで、和同開珎を模したモニュメントが置かれている。
この駅にも古い木造駅舎が残っている。この駅舎は綺麗に整備されているが、観光客は多くないので、ゆっくり楽しめる。次の列車まで時間があるようなので、周辺を散策してみることにした。
看板を発見し、この内田家住宅を目指すことにした。
児童公園内に、その文化財はある。なんとこの児童公園も、和銅の名がついている。
ブルーシートを被ったこの建物が、内田家住宅である。17世紀末の建築と言われており、曲がりくねった木が壁に組み込まれているのが特徴だという。
現在はやや荒廃気味であるのが残念だが、これもまた趣深い。
駅に戻り、移動を再開する。
皆野駅で下車。
ここもまた古い木造駅舎だが、有人駅で利用客も多く、活気がある。
しばらくすると蒸気機関車が来るということなので、線路沿いで撮影してみることにした。
時間が迫っていたため、近くの踏切で撮影。間近で見ると、その迫力に圧倒される。まるで巨大な生き物のように思え、最近の電車にはない魅力がある。
つづく