2022年11月11日から13日にかけて、富山を旅行してきたので、その模様を記しておく。
夜のバスタ新宿では、常に各地へ向かう夜行バスが発車しており、旅情を誘われる。
鮮やかな黄色い車体が目を引く中日本ハイウェイバスに乗り込み、富山を目指す。このバスは、座席間隔も広く、トイレも設置されている快適な車両だったが、なぜか目が冴えてしまい苦悩した。
バスは時刻表より早着し、5時30分頃に富山駅北口に到着した。
初日の今日は、黒部峡谷を目指す。新たに開業した市電の富山駅を見学しながら、北側に位置している電鉄富山駅へ移動する。富山の市電は、駅直下へ乗り入れる工事を行っており、新幹線との直接の乗換が実現し、大幅に利便性が向上した。
駅構内の水飲み場では、富山市の水道水を楽しむことができる。飲んでも美味しい水で贅沢に洗面し、眠気を吹き飛ばす。
地鉄電車に乗り、宇奈月温泉へ。乗客は少なく、穏やかな時間が流れる。
車窓では、雄大な立山連峰から朝陽が顔を出す。この後、北陸新幹線と接続する新黒部駅では、やや乗客があった。
1時間40分ほどで、終点の宇奈月温泉駅に到着。駅前では、噴水にして豊富な温泉を誇示している。まだ朝も早いため、土産店などは営業していなかった。
しかしながら、予約していたトロッコ列車まではまだ時間がある。まずは駅併設の足湯を利用してみた。ほのかに硫黄が香る本格的な湯だった。
まずは乗車券を発券し、2階の資料館を見学しながら列車を待った。
特に印象的だった展示は、この引湯管。「権利の濫用の禁止」の原則が確立されるきっかけとなったことで有名な宇奈月温泉事件の際に登場したものでもある。
このフロアからは、黒部峡谷も眺めることができる。ここ宇奈月駅は、黒部峡谷鉄道のなかで最も標高が低いところに位置しているが、葉が既に色づき始めているのがわかる。天気も快晴。この後のトロッコ乗車にも期待が膨らむ。
つづく