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午前5時半の会津若松駅から旅が始まる。
ここから只見線に乗り新潟方面を目指す。おととし10月に豪雨災害から11年ぶりに全線復旧果たしたことでも話題となった。この度念願叶って、復旧区間は初の乗車である。
只見川を何度も渡りながら山中を進む只見線は、四季折々の車窓が楽しめることから「世界一ロマンチックな鉄道」とも評される。
この路線は全線にわたって単線なので、途中で何度か列車交換のための停車時間がある。会津宮下駅では多くの乗客が降りてリフレッシュしていた。
国鉄時代のカラーをまとった単行の気動車もチャーミングである。
列車は再び動き出し、まるで水墨画のような白銀の只見川と共に走る。
続いて会津川口駅でも10分ほど停車時間がある。
短い停車時間だったが朝食を買うことができた。例によってずんだ餅と、にんにくみそおにぎりを買った。どちらも地元食材を使用した素朴な味わいで、只見線の旅がより印象深いものになった。
只見川の途中にはダムもあり、ちょうど放水中の姿を見ることもできた。
只見駅を過ぎると、ますます雪深く険しい環境になっていく。
会津若松から合計4時間半ほどかけて新潟県の小出駅に到着した。
そこからは飯山線で長野方面へ移動していく。
こちらの飯山線は信濃川に沿って走るローカル線である。只見線ほどの知名度はないが、実際は負けず劣らずの絶景路線といえる。
戸狩野沢温泉で乗り換えて引き続き長野方面へ行く。
最終日の日が暮れていく。
長野で篠ノ井線に乗り換えて大月へ、その後は中央特快で東京に戻った。
おわり