高宮の日本のどこかにいるブログ

個人的なぶらり途中下車の旅。

上野さんぽ【博物館動物園駅/黒田記念館】

2020年(令和2年)2月9日

 

今日は、いつも"旅のスタート地点"と紹介するだけで素通りしている街「上野」を散歩してきました。その模様を書いていきます。

 

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梅の花も満開の上野公園。まだまだ寒いですが、よく晴れて散歩日和となりました。

今回は上野公園周辺にある2つの施設「博物館動物園駅」と「黒田記念館」を紹介していこうと思います。

 

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まずは博物館動物園駅から。通称"博動"とも呼ばれるこの駅は、1997年から休止となり、2004年に正式に廃止となった京成電鉄の駅です。

 

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この出入口は、かつて皇室用地だった場所ということもあり、非常に荘厳なデザインになっています。1970年代はジャイアントパンダが流行したこともあり、多くの人に利用されていたようですが、設備の老朽化、そして4両編成の列車しか止まることができないという不便さから、徐々に利用客が減少し、廃止となりました。廃止直前には200人前後の利用しかなかったようです。

 

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そんな博物館動物園駅ですが、今年は「京成リアルミュージアム」と称し、京成電鉄が整備したうえで一般公開されることになりました。私も以前から内部がどうなっているのか気になっていたので、封印が解かれるということでとても興奮です。

 

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早速、内部に入ってみたいと思います。ちなみにですが、このイベントは整理券制になっていて、限られた人数しか入ることができません。朝10時から整理券の配布が始まっているので、午前中に見ておきたい方はお早めに。

 

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駅には廃止直前に書かれたと思われる落書きがいくつか残っていて、ほとんどが駅との想い出や駅の営業再開、駅舎の保存を求める内容のものです。落書きはそのままに、休止から20年以上経って再び駅を公開したのは、本当に粋な計らいですね。

 

 

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今回はコンコースまでしか入ることができませんでしたが、立ち入り禁止エリア内にはホームや切符売り場まで残っています。ぜひ今度はホームまで入りたいです。よろしくお願いします。それにしても、切符売りが自動券売機ではなく、人の手で行われていたんですね。かなり"時代に取り残された駅"だったんだなあと感じます。改札も自動改札ではなく、木製の手動改札のようですし。

 

 

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そのほか、コンコースでは電車のヘッドマークなどを展示していました。「靑砥」のレトロなフォントが最高です。

 

 

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一通り見終えてアンケートを回答してお土産を貰って見学を終えました。お土産は百日草の種と新型車両3100形のクリアファイル。鉄道ファンもそうでない人も満足な(?)お土産です。せっかくなので百日草は育ててみようと思います。暖かくなったら植えてあげようかな。

 

 

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さて、続いて紹介するのは「黒田記念館」です。黒田清輝は歴史の教科書にも載っている有名な西洋画家です。

 

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彼は元々は法律を学ぶためにフランスへ留学したのですが、そこで絵画に目覚めて画家に転向したという経歴を持っています。湖のほとりで女性が涼んでいる『湖畔』は特に有名ではないでしょうか。

 

 

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この黒田記念館には沢山の彼の作品が収められており、いくつかは常設展示がされていたり、期間限定で特別な展示がなされていることもあります。私も絵画を鑑賞してみました。(私は絵は描けず知識もないので大変な素人の感想ですが)布や、人の肌など、質感を表現するのが難しそうな部分が非常に上手く表現されていたのが印象的でした。

 

 

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ここは黒田清輝の記念館として大変な価値があることは言うまでもないのですが、建物自体も1928年に竣工された歴史的な建物になっていて、こちらも見どころです。木製の上品な階段、手すりのデザインも凝っていて格好いいです。昔の建物は良いです。やっぱり。

 

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そんな上野の歴史的な建築めぐり。上野は本当に色々なものが入り乱れていて、おもしろい街です。今回ご紹介したのは上野のほんの一部分でしかないので、ぜひ一度訪れて、お気に入りを発見してほしいと思です。でも魚介類を買うならアメ横より築地の方がおすすめですよ!これは本当に。

 

 

おわり

 

 

・2020年2月23日:一部表現や誤字などを訂正しました。

・2020年2月12日:「黒田清輝記念館」を正式名称である「黒田記念館」に訂正しました。