高宮の日本のどこかにいるブログ

個人的なぶらり途中下車の旅。

北海道&東日本パスの旅(7)【札幌→小樽】

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函館本線|[普通]小樽|札幌(0910)→小樽

予定より早めに札幌を出発することになりました。9時とはいえまだまだ通勤客で混雑していました。この列車とは逆方向ですが札幌行きの列車はほぼ満員でした。

 

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札幌を出る列車は比較的すいていて、4号車にあるリクライニング席「uシート」に腰かけます。前回紹介した「セイコーマート」のサービスコーヒーを飲みます。これまでにない優雅な朝です。

 

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列車で走り続けて小樽に近づくと、海のそばに接近します。札幌始発の都会的な列車から雄大な海を眺めるのも不思議な感じですが、窓が大きいので眺めがとても良いです。座席や空調も快適な車両でした。

 

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45分ほどで小樽駅に到着。距離としてはそこまで離れてはいませんが、札幌より更に積雪が多いです。

 

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 この駅には古い駅名標が残っていました。近くには石原裕次郎がこの駅名標と一緒に写ったパネルが展示されていました。おそらく観光客向けに残しているものと思われますが、手書きの駅名標は今はほとんど見かけることが無いので貴重です。

 

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1934年(昭和9年)設計で国の登録有形文化財に指定されている駅舎も残存しています。設計はこの旅の出発地点でもある上野駅をモチーフにしているそうで、 運命を感じます(?)

札幌を早く出た分の時間があるので、寄り道をしながら小樽運河を目指して歩きます。

 

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まずこの写真に写っているのは国鉄手宮線の廃線跡。北海道最初の鉄道の1つとして敷設されてから1985年に廃止され、現在は遊歩道として整備されています。

 

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本来は線路もそのままに残されているそうなのですが、積雪のため線路は見えませんでした。ただし線路脇に残されている架線柱や小屋などから明らかに廃線跡であることが伺えました。 30年以上前にはここを汽車が走っていたんだな…と思いを馳せます。

 

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なんと駅もありました。建物自体は復元されたもののようですが、かつてここにあった「色内駅」を模したものだそうです。小樽駅より運河方面に近い場所にあるので、もし今でも現役だったら観光に便利な駅だったかもしれません。

 

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道路と交差するところでは除雪が行われていて線路が見えるようになってます。廃線跡を遊歩道として整備している場所は国内にもいくつかありますが、手宮線跡はかなり色濃く設備を残しているという印象でした。

 

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続いてはこちら。この渋い建物は「日本銀行旧小樽支店金融資料館」です。その名の通り、かつては日本銀行小樽支店として実際に使われていました。

 

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1912年(大正元年)に竣工したこの建物は小樽市指定文化財に登録されています。設計にはあの辰野金吾も関わっているとか。

 

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そんな歴史的な建物がゴロゴロある街を歩き、運河を目指します。札幌からのアクセスも非常によく、まさに観光都市といった感じです。しかし、古い建物に気を取られていたら地面の積雪に足を取られそうになったので、そこは注意が必要です…。

 

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運河に到着。まっすぐ行けば駅から徒歩10分くらいで行けるようですが、寄り道していたため20分以上かかってしまいました。

 

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レンガ造りの倉庫が並びます。これぞ小樽です。ここを紹介するパンフレットに載っている写真は夕方から夜に撮影されたものが多いですが、昼間は人が少なくてのんびり見ることができました。歴史ある街なので見れば見るほど新しい発見があります。寄り道もしましたが、もっと探検したいと思える街でした。

 

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駅に帰ってきました。手書きの標識や古レール利用の柱が美しい駅です。駅も含めて質も量もある観光都市でした。これで札幌からの好アクセスですから、セットで見て回らない手はないと思います。また北海道に行ったら必ず寄りたい場所でした。今度は黄昏時に合わせて運河を訪れたいです。

 

 

つづく