高宮の日本のどこかにいるブログ

個人的なぶらり途中下車の旅。

酷寒の道東旅(6)「富良野→学田→新得」

初回

smghkgm.hatenablog.com

 

前回

smghkgm.hatenablog.com

 

2022年2月12日(土)

 

 

f:id:SMGHKGM:20220219153558j:plain

富良野の朝は過酷だ。いくつも重ね着をして、速足で歩いていても、手先や足先から体温が逃げていく。

f:id:SMGHKGM:20220219154735j:plain

街路樹にも霧氷が付着していた。

 

f:id:SMGHKGM:20220219154853j:plain

宿から5分ほどで富良野駅に到着した。

 

f:id:SMGHKGM:20220219154946j:plain

暖房が効いた温かい待合室に避難し、列車を待った。

 

f:id:SMGHKGM:20220219155210j:plain

駅は既に活動を始めているが、利用客の気配はほとんど無かった。

 

f:id:SMGHKGM:20220219155303j:plain

富良野線|[普通]旭川富良野(0648)→学田

富良野線の始発列車に乗り、隣の学田駅へ行くことにした。このわずかな時間で、手がかじかみ、カメラのシャッターを押すこともままならなくなった。

f:id:SMGHKGM:20220219155643j:plain

学田駅で下車。列車を降りた瞬間、痛みすら感じる寒風に吹かれた。

 

f:id:SMGHKGM:20220219155845j:plain

この駅の待合室は、完全に吹きさらしの状態である。気温は氷点下20度。とても列車を待つことができる環境ではない。

 

f:id:SMGHKGM:20220219155927j:plain

乗ってきた列車を見送った。気温が低いため、排煙がよくみえる。

 

f:id:SMGHKGM:20220219160036j:plain

隣接している踏切から、駅を眺めてみた。板張りのホームと、物置小屋を利用した待合室。きわめて質素な駅である。この素晴らしい佇まいには、寒さを忘れて陶酔してしまった。やはり駅は、なるべく何もないほうがいい。

 

f:id:SMGHKGM:20220219163159j:plain

富良野線|[普通]富良野|学田(0705)→富良野

遠くから汽笛が聴こえてきて、その後ヘッドライトが見えてきた。時間通りに列車が来た。雪に埋もれた秘境駅において、これほど安堵する瞬間はほかにない。

この列車で富良野に戻った。

 

f:id:SMGHKGM:20220219214851j:plain

根室本線|[普通]東鹿越|富良野(0717)→東鹿越

富良野根室本線に乗り継ぐことができる。短時間で乗り換えを繰り返し、車内と外の気温差で身体がおかしくなってしまいそうだった。冬の北海道での駅めぐりは、時間帯を考慮する必要があると反省した。

f:id:SMGHKGM:20220219215337j:plain

一方ここでは、過酷な環境であればあるほど、自然は美しい姿を見せる。

 

f:id:SMGHKGM:20220219215302j:plain

心が洗われるような車窓を眺めながら、この日も旅が始まった。

 

f:id:SMGHKGM:20220219215946j:plain

列車は全てが氷に閉ざされた世界を行く。木々や動物は、ほとんど眠りについている。

 

f:id:SMGHKGM:20220219220106j:plain

根室本線代行バス新得|東鹿越(0806)→新得

東鹿越に到着し、代行バスに乗り継ぐ。この駅が賑わうのは、この一瞬だけである。

 

f:id:SMGHKGM:20220219220304j:plain

このバスの車内では、大方の時間を居眠りして過ごしてしてしまった。そのためこのときは、狩勝峠の車窓も見逃してしまった。

 

 

つづく

 

つぎ

smghkgm.hatenablog.com