9月4日から9日にかけて、青春18きっぷを利用して中国地方のローカル線を巡った。今回からはその様子を書いていく。
2023年9月4日
初日は東京駅から東海道本線と山陽本線を乗り継ぎ、ひたすら西進する。トップバッターは東京駅における下りの始発となるこの列車である。大粒の雨が降る中、侘しい旅立ちである。
大磯駅を出たあたりで雨がやみ、空には大きな虹が現れた。この先の旅路の幸運を予感させる。
この先の三島駅で、7時29分発の静岡行き(741M)に乗り換え静岡へ向かった。あまりにも接続が良すぎて画像は用意できなかった。
静岡駅でもたった2分の接続で下り浜松行きに接続している。さすがは天下の東海道本線というダイヤだが、常に電車内に閉じ込められており疲労も溜まってくる。
浜松でも2分の接続で下り新快速に乗り継ぐことができる。6両編成ということもあってか車内は混雑してきた。
この頃には青空も戻ってきて清々しい天気になっていた。
大垣駅では20分強の接続時間があったものの、同一ホームでの乗り換えとなっており、多くの乗客がそのままホームにとどまっていた。私もこの状況では駅の外に出る気にはなれず、結局そのまま米原行きを待った。
米原では4分の接続で新快速に接続している。この列車は12両編成なので、米原の時点では車内に余裕がある。ここでようやく東京から持ってきた食料を食べることができた。
姫路では20分弱で播州赤穂行きに接続している。歯ブラシを忘れていることに気づき、駅構内のコンビニで購入した。赤穂線回りでは接続がないため、この列車は相生で降りることにした。
相生では3分の連絡で糸崎に行きに乗り継げる。車両は黄色い115系である。それにしても接続が良すぎて、疲れてきた。やはり本来的には、途中下車をしながら旅するのが18きっぷの醍醐味であると痛感した。
岡山で伯備線直通列車に乗り換え。ちょうど帰宅ラッシュと重なり混雑していた。私は大きなリュックを背負っているため申し訳なく思ったが、見かけ以上に車内には余裕があり安堵した。
この日の宿は新見に取っていたため、先ほどの備中高梁行きでは行くことができない。したがって、途中下車をしながら新見行きを待つことにした。まず降りたのは美袋駅。久しぶりの娑婆の空気は美味しい。
この駅は木の質感が残った素晴らしい木造駅舎を有している。このときは地元の学生の利用も多く、その賑わいが嬉しかった。駅周辺もいくつか古い建物が並んでおり、印象的な駅となった。
上り列車で2駅戻り、次は豪渓駅で下車した。
美袋駅ほどではないがこちらも古い駅舎が頑張っている。
下り列車を待っていると、国鉄色の381系「やくも」が通過していった。あまりにも速く、流し撮りは失敗した。
その後に新見行きが来て、これでそのまま新見へ向かった。
この車両は車内がボックスシートのまま残っていた。日が落ちてくると、さながら国鉄時代の夜汽車のような趣が感じられた。
途中の石蟹駅で停車時間があったため降りてみた。この駅も木造駅舎が残っている。植木鉢で丁寧に飾られている感じも素敵である。思いがけず良い駅舎に出会うことができて感激した。
新見に到着。この日は駅から徒歩4分の所にある「ビジネスホテルエイコー」で1泊する。
設備の古さは否めないが、綺麗に保たれていて快適に過ごすことができた。
つづく