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新今宮の朝は早い。隣の部屋の物音で起きた私も、眠たい目をこすりながら支度をはじめた。
駅前の「スーパー玉出」で一日分の食料を購入し、この日も移動していく。最終日となるこの日は終電までには帰れればいいため、行程にも余裕がある。まずは奈良へ向かう。
すぐに奈良に着いた。新鮮な空気を吸ってリフレッシュできた。折り返しの快速列車も黄緑の201系電車で運行されるということがわかったので、乗ってみることにした。小さいころ京葉線や中央快速線で乗っていたのを思い出して懐かしい気分になった。
そのまた折り返し列車に乗り、車窓に見えて気になった河内堅上で下車してみた。
都市部を走るいわゆる「大和路線」区間においては、異例の緑豊かな駅である。
木造駅舎も残っており、難波から30分余りの場所とは思えない。
さて、この後はどこに行こうかと思案していたが、この時点でかなり疲労が溜まっていたため真っすぐ帰ることにした(このブログは旅行系ブログではなく私の個人的な日記という意味合いが強いため、ご容赦願いたい)
この後、久宝寺で大和路快速に乗り換え、大阪で上りの新快速に乗り換えて、米原に来た。
米原から乗った普通大垣行きは非常に混雑しており、この集団と行動を共にするのは避けたかったため、いったん列車を遅らせることにした。
大垣にいても仕方ないので、美濃赤坂行きに乗ってみる。こんな時間に美濃赤坂へ行く人は少なく、この列車は空いている。
7分ほどで美濃赤坂駅に到着。ここは以前も訪れたことがあるが、何度見ても素晴らしい駅舎である。
この折り返し列車を逃すと次は3時間も空いてしまうため、仕方なくそのままトンボ帰りすることにした。
大垣からは東海道本線の本流に復帰し東へ戻る。この快速はそれほど接続がいい便ではないため座ることができた。
たわわに実った稲穂を眺めながら傾く太陽を眺める。この旅が終わると、夏が終わってしまうような気がした。
浜松で引き続き上り列車に乗り換える。
先頭車両一番前の座席に座ったら、前面展望を楽しめる席だった。熱海までの3時間弱のあいだ、無心で前を見ていた。
熱海で最後の乗換をして東京へ戻った。今回の旅は移動が多すぎて疲れてしまったため、次回はもう少し余裕を持った旅程にしようと思った。
おわり