高宮の日本のどこかにいるブログ

個人的なぶらり途中下車の旅。

駅めぐり#2「有峰口駅(富山)」

訪問日:2018年3月30日

 

この前日は奈良県から在来線を乗り継ぎ富山で一泊しました。そしてこの日は富山に滞在することにしました。

 

 

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電鉄富山駅から立山方面に向かう列車に乗り、終点立山駅の2つ手前に有峰口という駅があります。この駅は、長い間訪れてみたかった憧れの駅でもありました。

 

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乗ってきた列車は、駅に到着しても行き違いのためしばらく止まっていました。この間構内踏切は閉まっていたのですが、私のほかに1人だけ降りた地元の方は平気で渡っていたので、そういう暗黙の了解があるのだと思いました。

 

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私がこの駅に憧れを抱いていた理由は、何といってもこの駅舎です。まるで映画のセットのようにも見える非常に古めかしい駅舎ですが、これは立派な現役の駅です。

かつては小見駅という名前だったようで、その名残が外壁に残っていました。

 

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かなり時間があったので、ひとまずは駅舎よりもその周辺を散策してみることにしました。

 

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周辺には民家が集まっていて、さらに交番や郵便局もあり、集落としては比較的規模の大きいものという感じでした。しかし3月も下旬であるにも関わらず未だに除雪された雪が残っており、北アルプスの自然も感じられました。

このあとは駅舎に戻りました。

 

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駅舎は、その内部もそのまま時が止まってしまったようでした。現在は無人駅となっているようですが、窓口も残っていました。

 

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手書きの案内看板も時代を感じさせます。

 

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しばらく駅舎を見学したあとホームに上がりました。

 

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ホーム上には非常に古い木造の待合室が残存しており、こちらも駅舎に劣らない味わい深いものでした。

 

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内部も木材がむき出して「温もり」を感じました……といいたいところですが、暖房もなく、隙間風が吹いていて非常に寒かったのを覚えています。外気と何ら変わらない空気で満たされていました。雨はしのげるかもしれません。

 

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線路を挟んで向かい側には、現在は使われていないホームが残されていました。

 

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遠くには小さな滝があるのが見えました。地図を見ると、この駅がある場所は北アルプスの麓にすぎないようにも見えます。この滝は、そのあまりにも雄大大自然が滲み出ているようにも見えました。

 

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北アルプスの「口」であるというふうな名前を冠したこの駅、実際にここからハイキングへ向かう旅行客もいるようです。玄関口にすぎないこの場所でさえこれほど美しいということを知り、いつかは北アルプスへ挑戦してみたくなりました。

 

有峰口駅はリニューアル工事が行われ、現在は外観が大きく変わってしまったようです。

 

 

おわり