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今回は、瓦町駅より分岐してさぬき市の長尾駅へ至る琴電長尾線の駅を紹介していきます。
まずは高田という駅で降りました。
渡り廊下が後から設置されていますが、駅舎は木造の古いものです。
駅舎の内部です。装飾も少なく質素です。ただ、細い木製の窓枠が美しいです。
日本の2月はツバメの子育てシーズンではありませんが、その巣はそのまま残されていました。
こんな感じの駅ですが、意外なことに有人駅でして、定期券やICカードの取り扱いもありました。駅員さんがいるだけで、駅の温かさが全く違ってきます。
上り列車がやってきたのでこれに乗りました。ローカル線の駅をめぐる際は、順番通りに訪問するよりも、行ったり来たりするほうが効率的に回れることが多いです。
元山という駅で降りました。
駅舎は小さいものですが、実は明治時代に建てられた非常に古いものだといいます。(駅舎内の張り紙より)
駅前も古い住宅が立ち並んでいます。
駅舎の内部です。すべて木で作られた骨組みが、整然としていて非常に美しいです。
隣の部屋は、かつては係員の窓口だったものを、待合室に改装したものだといいます。(駅舎内の張り紙より)
ホームから駅舎を眺めると、特徴的なのこぎり型の屋根飾りを間近で見ることができました。
またホーム上には、古レールを利用した架線柱が立っていました。木製やコンクリート製のものはよく見かけますが、こういう形は少し珍しいと思います。
続いてこちらはトイレの窓ガラスです。装飾が刻まれた非常に粋なすりガラスです。窓枠の鍵も古いタイプのものが現役です。
再び下り列車に乗り、いよいよ終着駅の長尾を目指します。
長尾駅。実は数年前にも一度訪れたことがあるのですが、すぐに折り返してしまったため、じっくり観察するのは今回が初めてです。
この駅舎も古風な感じがしますが、Wikipediaやその他のサイトを見ると、1986年に建てられたものだといいます。
出入り口部分上部にある窓ガラスには、前身である高松電気軌道の社紋が装飾されています。(駅舎内の張り紙より)
80年代に建てられたものとは思えないほど味わい深い良い駅ですが、雪が降ってきたため、はやめに電車内に戻ることにしました。
終着駅ですが1線しかないため、乗ってきた列車がそのまま折り返しになるようです。
風もやや強くなってきて、電車内にも雪の結晶が舞い込んできました。
つづく
参照資料