初回
前回
すぐに千頭行の列車が来てしまいました。これを逃してしまうとかなり時間が空くようなので、やむを得ず乗車。もう少し抜里駅にもいたかったのですが。
下泉駅
下泉という駅で降りてみました。外はかなり暗くなってきました。
いわゆる構内踏切が設置されていて、ここを渡ると駅舎があります。ここの駅舎も木造です。
駅舎内。ほかの駅より比較的整備が行き届いている印象を受けました。駅から30分ほど山を登ったところに「不動滝」という滝があるようなのですが、暗くなると危険なので断念しました。その代わり、本棚にたくさん本があったので、適当に読み漁りながら、この駅で日没を観測しました。
列車が来る時刻が近づいてきたので支度をして出ると、もう完全に日が沈んでいました。暗闇の中の満開の桜が、駅や信号の明かりに美しく照らされていました。
もう時間も遅いので、戻ってきた列車に乗って金谷方面へ一気に戻ることにします。
五和駅
五和駅で降りてみました。もう夜ですが、国道が並走しているので、下泉駅のような真っ暗闇ではなかったです。
そんな街の中にありながら、駅舎は小さな木造駅舎。さらには無人駅です。
外に出てみました。五和(ごか)と掛けて、合格祈願の駅とされています。
突然、後ろに人の気配がして驚きました。何かと思ったら、人形がたくさんいました。国道沿いは明るいものの駅前は非常に暗く、視界が悪かったです。
駅舎内。全国でも唯一の「地蔵菩薩がある駅舎」だそうです。
起点の金谷駅からわずか4駅の場所にあり、地図を見ても栄えている感じなのですが、このような小さな木造駅舎が残っていることに感動です。しかも、地元の方たちが飾り付けをして大切にされています。これからも末永く街を見守っていってほしいです。
終電2本前の下り列車で再度山奥へ。終電に乗ると金谷へ折り返すことができないので、地沿線住民以外にとっては実質的には最終下り列車です。
神尾駅
神尾という駅で下車。民家や街灯がある気配はなく、ただただ暗闇です。
ホームの先端には信楽焼の狸の置物がありました。逆に言えば、これのほかに何も見えませんでした。駅舎もありません。駅の出口に屋根とベンチがありましたが、虫がすごかったので何もないホームで待ちました。この時間に神尾駅で降りるのはやめておいたほうがよさそうです。
でも夜空が綺麗でした。写真には写らないのですが、星もたくさん見えました。
ホームからの眺めを(列車が来ないことを確認して)ストロボを焚いて撮影。若干、川が見えるはずです。
ようやく最終列車が来ました。時間になっても来ないので、もしかし運休か、ここで一晩過ごすのかと不安になりましたが、数分遅れていたようでした。
金谷からJRで移動し、この日は六合駅付近で一泊したのでした。
つづく